てんかんの持病を抱えて事故を起こし懲役7年の実刑が確定した鹿沼クレーン車
児童死亡事故を受け、遺族が「同種事故の厳罰化」「てんかんの持病を隠して
免許を取得したものへの危険運転致死罪の適用拡大」「運転免許の制度改正」の
17万人分の署名を小川法相に提出したそうだ。
事故を起こした事は当然許される事ではないだろうが、てんかん患者も好きで
「てんかん」になったわけでもないので、単純に厳罰化をするだけで解決する
問題では無いように思う。抑止力はあるだろうが、てんかんを抱えてる人間が
罪を犯したら健常者以上に罰則・制限・民衆の批難が浴びせられるとするなら、
事業者はリスクのある「てんかん持ち」の人を余計に雇わなくなる。
そうなると「てんかん持ち」の人は、職種問わず事業者からリスクを怖れられ
差別を受けやすくなり、雇われなくなる。
結果、
「仕事を得る為に、今以上にてんかんを申告しない」
「仕事を得られず、てんかん持ちの自殺者が増える」
「仕事を得られず、強盗などの犯罪に走る」
「仕事を得られず、生活保護者になる」
と、上記の割合が増えるのではないだろうか。てんかん発作持つ7割以上の人が、
発作が完全に抑制されており、とくに問題のない健全な生活を営むことが出来る
という状況の中で、
「てんかん持ちの人はxxxをする場合、申告をしないと厳罰」
「てんかん持ちの人はxxxをする場合、制限を与える」
というのが法律レベルで常識になると、現在健常者と変わらない生活をしている
人も差別的に扱われるのでは。
厳罰化のみを主張して「てんかん持ち」の人を社会的に排除していくのではなく、
健常者と変わらない仕事もできるような労働環境の整備も強く行っていく事が
最低限必要だと思う。
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