東京電力の新たな不祥事がわかったそうだ。
福島第1原発の原子炉データを、国の原子炉監視システムに送信する装置の
非常用電源が、事故の4カ月前に行った工事で取り外されたまま放置されて
いた事がわかりました。非常電源があれば、原発の状況を監視する、
緊急時迅速放射能影響予測システム(SPEEDI)
に地震後2時間はデータ送信が出来、放射性物質の拡散予測に有効に利用できた
可能性があるとのこと。
データが送信できていれば高い税金を注ぎ込んでいる国のSPEEDIを活用
でき、事故後にスピーディーに対応できたかもしれない。
非常用電源が外れたままとなっていたのは「メディアコンバーター(MC)」と呼ばれる機器で、原子炉の温度や周辺の放射線量などを監視する「ERSS」と呼ばれるシステムにデータを送信する装置の一部。MCが非常用電源の「無停電電源装置」に接続されておらず、地震により外部電源を喪失した昨年3月11日午後2時47分ごろにデータの送信が停止した。 関係者によると、平成22年11月に行われた設備更新工事で、 MCからの電源ケーブルを作業員が誤って別の機器に接続。東電は同月、ミスに気づき、ケーブルを非常用電源につなぎ直そうとしたが、ケーブルの長さが足りず断念。未接続のまま放置したという。 ERSSを所管する経済産業省原子力安全・保安院は「非常用電源が接続されていればデータが受け取れた」と認めており、本震から余震で国の通信網がダウンする3月11日午後4時43分ごろまでの約2時間、本震直後のデータを生かすことができた可能性が 高い。ERSSのデータを基に放射性物質の拡散を予測する システム「SPEEDI」にも活用できなかった。 東電は、放置していた理由を「電源ケーブルを手配しなければいけないという認識はあったが、3月11日までにつなげなかった。 完全に忘れていたわけではない」と説明している。 http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/120119/cpc1201191118001-n1.htm |
4カ月も放置しておくというのは、さすがに無責任すぎる。
しかも「完全に忘れていたわけではない」って言い訳も…。ほんのちょっと
頭の隅っこにでも意識しとけば、"覚えていた" ということになるので「完全に
忘れていたわけではない」見たいな言い方になるんでしょうね。
政治家みたいだな。
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